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社会貢献活動

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会長秘書 相川 崇

年間自殺者が3万人を超える深刻な事態がつづく日本。交通事故による死者数が減少する中、
現在自殺が最も身近な「突然の離別」になっています。この状況に国や自治体もさまざまな政策を行っていますが、効果的な成果は得られていません。また、多くのNPOやボランティア団体が自殺予防の取り組みを行っていますが、長引く不況ために活動資金の確保が難しく、活動を縮小している団体がほとんどです。TVや新聞では毎日のように「いじめ自殺」や「集団自殺」が報道され注目を集めていますが、学校や家族の会話中で自殺が語られることはありません。
もしも、親しい友人から「自殺したい」と相談されたら、あなたはどうしますか?
もしも、家族を自殺で失ったら、あなたはどうしますか?
もしも、あなたが自殺したいほど苦しい思いをしたら、あなたは誰に相談しますか?
自殺は、あなたが明日にでも出会うかもしれないほど、とても身近な問題です。そして、自殺は孤立の中でなくなられた本人だけでなく、残された家族や友人が悲しみを背負いつづけなければならない、とても深刻な問題です。ここに、ひとりの体験談を記します。
「彼」は苦労しながら19歳で居酒屋を始め、寝る間も惜しんで働きつづけました。人の心をつかむための話術と調理技術は、たくさんのお客さんを集めました。従業員を家族のように大切にし、時に親父のように、時に兄貴のように接する姿はたくさんの仲間を集めました。お金儲けの天賦の才は、たくさんのお金を集めました。しかし、「彼」にはひとつだけ欠点がありました。それは博打でした。
起業から5年、経営も安定してきた頃、「彼」は店を支えてくれていた中学時代からの友人を飛び降り自殺で失いました。博打を止めさせられないことに責任を感じての自殺でした。「彼」は「自分が殺したんや...」とヤケになり、酒におぼれました。数ヶ月後に正気を取り戻し、その後も会社は順調に成長を続けましたが、その時感じた悲しみと苦しみを忘れることはできませんでした。
スポーツ新聞には誰でも掲載できる「三行広告」という欄があります。中小の金融会社の広告や風俗関係の宣伝に利用されます。「彼」はそこに次のような広告を掲載しました。「自殺したいと悩んでいる人は死ぬ前にここに電話してください。075−×××−×××」。
次の日から「彼」のもとにたくさんの電話がかかってきました。相談は全国から寄せられました。「彼」は自分の体験を交えて親身になって話を聞きました。電話だけでは心配な時は、直接会って話を聞きました。東京から電話で相談してきた人には「タクシー代肩代わりしますから」と説得して、直接会って話を聞きました。
相談は24時間365日、昼となく夜となく続きました。人を温かく包み込むような物腰は、相談者が悩みや苦しさを素直に打ち明けたくなるような安心感を与えました。また、自分の経験に裏付けられたアドバイスは、相談者の孤立感を和らげました。不思議なことに、「彼」のもとに相談にきた人はみな自殺を思いとどまり、すこしホッとした表情で帰っていきました。
この話に登場する「彼」とは当センターの理事長である○○○のことです。そして、以上のお話が「NPO法人自殺志願者救済センター」を設立するきっかけとなった出来事です。
さて、自殺を予防するためには、何が必要でしょうか?
自殺の原因は一般に、健康の問題、金銭的な問題、家庭での問題、職場での問題が挙げれます。また、日本では「自殺は覚悟の上での行為」と考えられ、自殺は自己責任の行為で予防できないと考えられがちです。しかし、自ら抱える問題の解決手段として自殺しかないと追い詰められる背後には、心の病が潜んでいる場合がほとんどです。とくに、自殺はうつ病との関連性が非常に高く、このうつ病に対する認識不足が日本での自殺予防を難しくしていると考えられます。
「こころの風邪」と時に称されるうつ病は、決して個人の性格や一時的な気分の問題ではありません。うつ病は、様々な原因で誰にでも生じる、非常に一般的な疾患です。この原因が単にこころの問題でないのは、うつ病を治療する際に「抗うつ剤」というお薬を用いることからもわかります。逆に、抗うつ剤の処方なしに、ほとんどのうつ病は改善しません。
現在、当センターは活動を休止中です。その理由は、自殺を予防するために必要な抗うつ剤を利用できないからです。抗うつ剤を利用する際には、専門の医師による処方箋が必要です。電話や面談だけでは自殺の根本的な原因を解決することができないと考える当センターでは、抗うつ剤なしの自殺者救済に限界があるとして、自殺者からの直接の相談をお断りしています。
では、将来の話をしましょう。当センターは、理事長○○○と(株)ももじろうグループの全面支援のもと、新たな目標に向かって動き出しています。
○○○はこう考えました。「自殺の原因はほとんどがうつ病。自殺からひとを救うためには医者が必要や!お前が医者になれぇ!」ここで登場する「お前」がこの文章を書いている「わたし」です。「わたし」は京都大学大学院を修了した後、飲食業にあこがれて(株)ももじろうグループに入社しました。居酒屋での皿洗いやネギ切りから始まり、ようやく仕事に慣れてきた三年目の頃に、先のお話を頂きました。その後、居酒屋で勤務しながら受験勉強を始め、
2010年秋に群馬大学医学部への編入学試験に合格しました。ひとりの居酒屋店員が医学部の学生になるために、「わたし」は(株)ももじろうグループから全面的な支援を受けています。ももじろうグループでは、全スタッフがNPOへの募金に参加し、アルバイトを含むすべての従業員が必ず毎月100円以上の募金を行っています。この募金により当NPOの活動が支えられ、「わたし」の鉛筆一本から教科書一冊に至るまで、あらゆる勉強の費用を負担していただいています。
理事長○○○には、大切にしていることがあります。それは「俺と出会った事を後悔させない」ということです。自殺で悩んでいる人が「最後この人に話を聞いてもらえてよかった」と思ってもらえる、それだけを目指して活動しているのが当センターです。しかし、自殺の原因は精神的な苦悩だけではありません。健康の問題、仕事や金銭の問題、家族や友人との問題、さまざまな問題が複雑に交錯しています。この状況に対応するため、当NPOは理事長の経験と人脈を活かし、さまざまな団体と協力しながら自殺者救済の方策を提案しています。
そして、将来、自殺志願者救済センターは(株)ももじろうグループの福祉事業および医療事業と融合し、より効果的で持続可能な活動に発展して、日本における自殺者救済に役立てて頂ければと願っています。

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